2022年。今年はコロナも少しだけ落ち着いて新年を迎えました。
正月は喪中ということもあって、イベントも自粛してのんびりと過ごしています。
昨年は、尺岩魚にも4匹と5割以上の確率で釣ることができましたし、
仕事も忙しく、それなりに充実した1年であったように思います。
ことしも仕事にも、釣りにも手を抜かずに楽しめたらと思っています。
竿作りにおいても、以前におネタにしたと思いますが、
イッカク工法に手を付け始めました。
このイッカクという名はユニコーンではなく、海の生き物イッカクから名付けたもので
初めて作られたのは Kawagarasu工房の千葉さんです。
メインには作られていないですが知る人ぞ知る隠れた名竿です。
けっこう前に竹片を捻ってみたという写真をいただいて。。。
名前はなんにしたら?と相談いただいたことを思いだします。
自分でも直ぐに5pで仕上げましたが、見た目は似ていましたが、やはり千葉さんのようにはできず今ひとつの出来でした。
そんなこともあって、今更ですが今一度作ってみたくなったという訳です。
竹を割り、四角柱の状態でテーパーをつけて熱を加えて捻っていきます。
竹片なのでそのままでは竿にはなりません。
内肉は繊維が粗く、表皮側で繊維が多いため通常のバンブーでは表皮を6つのピースで張り合わせることで
一定強度を得ているということになります。
イッカクは竹片そのものからブランクとして仕上げるのでバンブーロッドのそれとはまったく違うものと
思って良いと考えています。
強い表皮と弱いうち肉。。。捻りを加えることで、表皮の部分は一定の強度を全体に行き渡らせることで、
ブランクとして成立させているのだと理解しています。
写真は2本分のブランクを用意して、正月早々捻ったもの。
茶色く見えるのは表皮、白く見えているのは内肉側です。
捻りのピッチを少し変えて製作してどんな感じに出来上がるのか?
試してみようと思っています。
このブランク、しばらくは動くので、実は捻り戻りがあります。
熱を加え直して戻すこともできますのであまり気にしていないのですが
一般の方には難しい作業かもしれないですね。
そんなこんなでお正月は製作に当てていたりしています。
少しだけテーパーをスロー気味にしたので以前のロッドよりやんわりとしたものに
なるのかなぁと想像していますがさて。。。
何もデータがあるわけではないので全くの感だけで作っています(苦笑)
興味がある方は質問でもいただければお答えできますし、
このロッドが欲しいかたはKawagarasu工房さんへ問い合わせてみていただければ
相談に乗っていただけるものと思います。
解禁までに完成させてテスト出来たらと思います。
今年もやんわりとアップしていくつもりです。
よろしくお願いいたします。